定義（後発医薬品数量分析）

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下記、後発医薬品数量分析の定義を説明します。

 

目次

集計条件

・集計対象：
ーレセプト・DPCデータに存在する症例（自費のみの治療など、DPCデータが入力されていない場合は、集計対象に含まれません）
ー未退院症例を含む

・診療年月：EFファイルの診療年月（実施年月）

定義/算出方法

項目

定義
規格単位数量

入院または外来で使用された、その医薬品の規格単位数量
【算出方法】
EFファイルの使用量×行為回数÷規格単位
後発医薬品数量割合

「後発医薬品のある先発医薬品と後発医薬品」の内、「後発医薬品」の割合

【算出方法】
・分子：先発後発区分が「後発品」に分類される医薬品の、「規格単位数量」の合計（
・分母：先発後発区分が「後発品あり先発医薬品」又は「後発品」に分類される医薬品の、「規格単位数量」の合計
後発医薬品数量割合（出荷停止の臨時的取り扱い）

「後発医薬品のある先発医薬品と後発医薬品」の内、「後発医薬品」の割合

【算出方法】：上記、「後発医薬品数量割合」の算出定義と同様

※ただし、分子と分母の規格単位数量について、厚生局の事務連絡「後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて」において、指定された期間に「診療報酬における加算等の算定対象から除外する品目リスト」に含まれる医薬品の処方数量については、合計値に含めない。
カットオフ値

「全医薬品」の内「後発医薬品のある先発医薬品と後発医薬品」の割合

【算出方法】
・分子：該当年月において、先発後発区分が「後発品あり先発医薬品」又は「後発品」に分類される医薬品の、「規格単位数量」の合計
・分母：該当年月における全ての医薬品の、「規格単位数量」の合計

※ただし、以下の医薬品は分母の数量から除外する。ー 基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて（通知）内の第26の2の2 後発医薬品使用体制加算 (４) 後発医薬品の規格単位数量の割合を算出する際に除外する医薬品に記載のある医薬品
バイオ後続品割合

80％以上目標バイオ後続品割合：
（１）に掲げるバイオ医薬品の内、バイオ後続品の規格単位数量の合計÷（１）に掲げるバイオ医薬品の規格単位数量の合計

50％以上目標バイオ後続品割合：
（２）に掲げるバイオ医薬品の内、バイオ後続品の規格単位数量の合計÷（２）に掲げるバイオ医薬品の規格単位数量の合計

※ただし、『バイオ後続品の適応のない患者に対して使用する先発バイオ医薬品を除く』については考慮していない

（１）エポエチン、リツキシマブ、トラスツズマブ、テリパラチド
（２）ソマトロピン、インフリキシマブ、エタネルセプト、アガルシダーゼベータ、ベバシズマブ、インスリンリスプロ、インスリンアスパルト、アダリムマブ、ラニビズマブ
シミュレーション

後発医薬品数量割合：後発医薬品数量詳細（表）の薬剤を選択すると、該当薬剤の規格単位数量が後発品に変更された場合の後発医薬品割合を計算

カットオフ値：カットオフ値詳細（表）の薬剤を選択すると、該当薬剤の規格単位数量が後発医薬品のある先発医薬品もしくは後発医薬品に変更された場合のカットオフ値を計算

 

  • 備考
    ・先発後発区分は、「各先発医薬品の後発医薬品の有無に関する情報(厚生労働省保険局医療課事務連絡)」の情報を元に判断
    ・規格単位数量: 厚生労働省より告示される医薬品の規格単位における数量

フィルタ定義

  • 診療年月
    ーEF統合ファイルの診療年月に基づいて定義

  • 入外区分
    ー入院EF統合ファイルのデータ＝入院、外来EF統合ファイルのデータ＝外来

  • 診療科
    ー入院EF統合ファイル、外来EF統合ファイルの診療科コードに基づいて定義

  • 病棟
    ー入院EF統合ファイルに入力されている各医療機関の病棟コードに基づいて定義

  • 処方区分
    ー入院EF統合ファイルの情報、または外来EF統合ファイルの行為明細区分情報＞院外処方区分に基づいて定義
    ・表示内容：
    ー院内処方：外来EF統合ファイルの行為明細区分情報＞院外処方区分が「0」
    ー院外処方：外来EF統合ファイルの行為明細区分情報＞院外処方区分が「1」
    ー入院処方：入院EF統合ファイルの処方
    ー入力なし：処方区分を判定できなかった情報

  • 薬剤区分
    ーMDB医薬品マスタの薬剤区分に基づいて定義
    ー表示内容：内用薬・注射薬・外用薬

  • 先発後発区分
    ー履歴版後発品置換え率算定用データベースの先発後発区分に基づいて定義
    ・表示内容：先発医薬品・後発医薬品がある先発医薬品・後発医薬品・診療報酬における加算等の算定対象で ない先発医薬品(後発医薬品と同額又は薬価が低いもの)・診療報酬における加算等の算定対象でない後発医薬品 (先発医薬品と同額又は薬価が高いもの)

  • 薬効分類
    ー医薬品カテゴリーデータベースの系統関係に基づいて定義

参考文献

1. 各種添付文書, 製薬会社各社
2. 各種診療ガイドライン
3. 高久史麿他監修, 北原光夫他編: 治療薬マニュアル, 医学書院 4) 浦部昌夫他編: 今日の治療薬, 南江堂
4. 高久史麿他監修, 堀正二他編: 治療薬ハンドブック, じほう
5. 厚生労働省ホームページ 薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について
（https://www.mhlw.go.jp/topics/2023/04/tp20230401-01.html ）
6. 厚生労働省ホームページ 後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて

データソース

レセプトデータ

  国保 社保 備考
医科 ◯ ◯  
DPC ◯ ◯  
歯科 - -  

DPC調査データ

  利用 備考

様式１

 -  
様式４ -  
Hファイル -  
入院EF統合ファイル ◯ 入院処方明細
外来EF統合ファイル ◯ 外来処方明細
Dファイル -  
様式３ -  
Kファイル -  

 

医薬品情報データ
・MDB医薬品マスタ
・医薬品カテゴリーデータベース
・履歴版後発品置換え率算定用データベース
・後発医薬品算定除外品目一覧

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