CP-MAP Web !・どんとこい持参薬・MC=Valuation について富士市立中央病院 薬剤科長 加藤氏・副薬剤科長大滝氏・医事課宮城島氏に活用事例をお伺いしました。
富士市立中央病院
- 病床数:520床
- 診療科:27科
富士市立中央病院の特徴と富士市地域医療における役割
人口 25 万人を抱える富士市医療圏の中で、中心的な役割を担っている病院です。他市では大きな病院がいくつかありますが、富士市には大きな病院が当院しかありません。したがって、富士市民の救急患者は当院が中心になって受け入れております。診療部、看護部、診療技術部、事務部という構成で、大きく分けると4つの部門に分かれておりまして、医療安全対策室、感染対策室、診療情報管理室、地域医療センター及び多職種で構成する専門チームが活動している病院になっております。
新型コロナウイルス感染症流行時の業務対応
コロナウイルス感染拡大時には、4 つある静岡県東部の重点医療機関の中で、最多の病床数を確保しました。薬剤科は当初、基本的には病棟の中に入らず持参薬管理やオンラインでの服薬指導をしていたのですが、感染について気を付けるべきことがわかってくると、感染防護服を着て病棟内に入り、一般の病棟業務と同じような形で実際に服薬指導を始めました。病棟でも薬剤科内でも、オンラインで業務可能な CP-MAP やどんとこい持参薬は非常に重宝しました。
MC=Valuation (MC=V) によるデータ分析が業務改善と厚労省へ提出する報告書作成に大きく寄与しました
当院は去年から経営コンサルタントと共に、薬剤科含め各部署での業務改善に取り組んでいますが、コンサルタント会社からは部門ごとに抽出経緯がわからない資料が提示されるので、これが本当に正しいのか判断が難しい部分がありました。薬物治療の適正化にフォーカスを充てた MC=V のお話をいただいて、薬剤科として独自にデータ分析が出来れば、私達から業務改善など病院に貢献できる部分を見いだせるかもしれないと考えました。病院全体として、どの様な部分が他の施設に比べて勝っているか劣っているかを、他の病院と比較ができ、他部門との連携も図れる機能も導入の決め手にもなりました。抗菌薬の集計、厚労省へ報告書の提出は医事課にとって大変な作業であった為、抗菌薬レポートには非常に助けられています。丁寧に使い方を説明して頂いたこともあり、誰にでも使いやすく、わかりやすいシステムです。例えば、抗菌薬適正使用支援加算に関わる報告書を作成する中で、外来における” 経口抗菌薬の処方状況等” という項目があるのですが、期間を指定するだけで簡単に集計数値が出せるので、非常に簡単でありがたいです。また、WEB サイトで確認できるので、抗菌薬のことをメインで取り扱う感染対策室とも共有できるようになった点も良かったと思います。